

night viewing at Art Fair OSAKA 2016
#6312・6322 Gallery OUT of PLACE


ミュージアムクルーズ
ミュージアム・クルーズは、金沢21世紀美術館が市内の小学4年生を美術館の展覧会に招待する鑑賞プログラムで、今年で11年目を迎えます。7~8人ほどのグループに分かれた小学生たちが、クルーズ・クルーと一緒に作品を鑑賞します。 現在作品を出品させていただいている「コレクション展1 Nous ぬう」がクルーズの対象展覧会で、先月このプログラムの作品鑑賞ボランティアであるクルーズ・クルーのみなさんの研修に講師としてお招きいただきトークを行いました。 自分自身のアートとの出会いを振り返ってみると、小学1年生のころ家族旅行で大原美術館を訪れたのがかすかな記憶として残っていますが、現代アートとの出会いになるとずっと遅い年齢だったように思います。(80年代生まれの私が小学生になった1990年代、現代美術に代わって現代アートという言葉が日本で盛んに言われるようになったのがこの時期)ですから9~10歳という年齢でアートと出会い、作品を肌で感じられるプログラムの意義はとても大きいと思っています。 美術館に足を運ぶ機会自体が、まずご家庭の興味や趣味、環境によるということ。


青む膚
金沢で3週間にわったて開催いたしました個展「青む膚」無事に終了いたしました。 会場にお越しくださったみなさまありがとうございました。展覧会のステートメントをこちらにアップいたします。 焼き物について原初的な像を想うとき、土(粘土)は人間が手の中から、世界に関わる何らかのかたちを生み出そうとする時の、非常に根源的な素材のひとつなのではないかと思う。 さらに「焼き物」になると、高温で焼かれることで粘土の組成に化学変化が起こり、粉々に割れて再び砂粒になるまでは、与えられたかたちを半永久的に留め続けることになる。柔らかい粘土が徐々に水分を失って固くなり、高温の熱の中で溶け、冷えて再び固まる。私はこのような焼き物のプロセスや素材の特性に触れるうちに、焼き物には与えられた形を留める「記憶メディア」のような性質があると考えるようになった。 ざらざらとした土のはだやひび割れといった焼き物の生々しい表情には、触覚など私たちの身体感覚を呼び覚ましてくれるような強い存在感がある。空気をはらんで刻々と変化していってしまう布でできた、持ち主たちの生の痕跡を宿した衣服を手作