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「破 ‐つちのひふ - Earthen Skin」 開催します

  • mym1129720
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分


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ご覧くださり、ありがとうございます。


個展「破‐つちのひふ‐」では、2024年に発生した能登半島地震で被災した作品「わたしのひふはおもたい(2021)」と、同シリーズ新作とともに展示いたします。


被災地では今も地震と豪雨被害以前の暮らしを取り戻せていません。地震直後、能登の知り合いの安否を心配しながら、近くて遠い金沢から被災地の情報を集めていました。災害によって、大事な人、人生を賭けたもの、生活の場所、多くのものを失った能登の方々の哀しみの大きさを思い、それと同時に、膨大な時間と家族や友人たちの協力など多くのものを費やしてやっと作り上げた、自身の作家人生の支えとなるような作品を失った喪失感を抱えていました。


地震から半年以上が経ったころ、割れた作品を眺めるうちに、時間をかけて彫られた衣服の皺や襞が、地震という自然の力によって割れて荒々しく引き裂かれ、それまで表面からは見えなかった時間が流れ出てくるように感じるようになりました。私がこれまで作ってきた作品と異なる美しさと強さ、生み出されることと消えていくことの循環や、焼き物の表情によって呼び起こされる身体感覚やしわひだに宿る記憶の痕跡を会場で体感いただけましたら幸いです。


ぜひ展覧会をご高覧いただけましたら、嬉しく存じます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。




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