2019年もありがとうございました

今年もあと数日で終わろうとしています。 この時期になると毎年、自宅に飾るしめ飾りのデザインに悩みます。私の住む金沢には、亀の形の伝統的なお飾りがあります。地元に長く受け継がれたこのしめ飾りは素朴ながら堂々とした佇まいでとても好きなのですが、今年は年末のご挨拶に友人からいただいた素敵なお花のギフトで生花を購入させていただき、生花でしめ飾りを作ってみました。我流でお恥ずかしいのですが、千両・キンカン・ゆきやなぎの枝と稲穂のついたしめ縄を束ねてみました。生花がみずみずしく、清々しい気持ちになります。 2019年はアトリエの引っ越し準備など水面下で奔走した一年でした。また、子育てと制作のペースを確認する一年でもありました。来年も様々なことに突き当たるのでしょうけれど、前に進んでいきます。見守ってくださる方々、アーティストとして関わってくださる方々、友人たち、家族に感謝いたします。2020年もひとつひとつの発表のなかで、着実に作品を深化させてまいりたいと思います。また作品とともに、みなさまにお目にかかかることができますように。 2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

アトリエ引っ越し計画 その2

私の住んでいる町は伝統環境保存区域・眺望景観保全区域に指定されている地域で、歴史的な建築物も残る昔ながらの住宅地です。2015年に北陸新幹線が開業したことで、金沢市中心部だけでなく、近隣でも宿泊施設やお店のオープンを目にします。町家や古い建物を利用したお店が多く、通りがかりに改装工事の経過を眺めたり、雰囲気の良いお店を偶然見つけるのはとても楽しいです。 そういったことで町家や空き家の需要も高まっており、空き家を探し始めてから数か月、いくつかの物件を見せていただいたものの、なかなか比較する基準が掴めず、迷っている間に他の方が成約されるということが何度もありました。こうして決断を見送るなかで少しずつ、何を優先すべきか整理されたように思います。 私の場合は予算の中で、物件の購入とアトリエとして使用するための最低限の改修できるかどうかが一番大きな目安でした。同じ価格帯の物件でも、更地にして利用するわけではないので建物の現状がより良いほうが当然改修費用は抑えられますから、ほとんど土地代のような物件でも、価格と建物の状態や間取りなどとのバランスを重視しました。 とはいえ、町家の場合はそもそも古い建物ですから工事で基礎をめくってみてはじめて、柱の腐食や白アリの被害など不具合が分かることもあります。購入はある種、賭けのようでもありました。(予算が許すのであれば、購入前に専門の方に依頼して建物状況を診断してもらうのが良いのでしょうね。)あとは立地や前面道路が車両通行可能か(作品の運搬、搬入出のため)、日当たりなど・・細かい項目とのバランスでしょうか。 なかなか条件に合う物件が出てこないなか、お世

最近考えていること

私たちはもうずっと前から、個人の能力やコミュニティの価値を、ものの量ばかりで測るようになってしまいました。もし私たちがGDPで国の価値を判断しなくてはならないのであれば、GDPには私たちが怪我をしたときに出動する救急車や、大気汚染やタバコの広告も含まれます。GDPには、玄関の特殊な鍵や、それを無理にこじ開けた者を入れる牢屋も含まれます。 GDPには、セコイアの木の伐採や大自然の喪失、無秩序な都市開発までもが含まれます。GDPにはナパーム弾や、原子爆弾、路上で起きた暴動を鎮圧する警察の防弾車が含まれます。GDPには、ライフルやナイフ、子供たちにおもちゃを売るために暴力を美化するテレビ番組も含まれます。 GDPには、私たちの子供たちの健康や教育の質、遊ぶ喜びは含まれません。それに詩の美しさも、結婚も、啓発的な公共の議論も、法を遵守する公共機関も含まれません。私たちの時間も私たちの勇気も、私たちの知恵も私たちの知識も、私たちのおもいやりも、私たちの国への献身も含まれません。 簡単に言うと、GDPには、私たちに人生を生きる価値を与えてくれる全てが含まれないのです。 これは政治家のロバート・ケネディが1968年におこなった有名な演説の言葉です。 ※原文で「アメリカ」となっている箇所を「国」と表記しています。 数か月ごとに報告されるDGPの成長率の報道に、ある時から疑問を抱くようになりました。「〇月~〇月期のGDP経済成長率は前年比の+〇パーセント・・・」という内容の報道を一年のあいだに何度も耳にします。比較の対象は常に前年の同月期で、報道はその増減が淡々と読まれるのですが、暗黙裡にプラス

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