
石引一丁目の亡霊
金沢の美術工芸大学からほど近い、石引商店街の空き家となった古い薬局(二階は美容室、三階は居室)で開催されている展覧会「石引一丁目13-30」を4月に見に行ってきた。 アーティストは金沢で現代アートのオールタナティブスペースを運営する中森あかね氏と、ドイツで活動し現在富山県に拠点を置くアーティストの宗友実乃里氏だ。 明るい午後の日差しに照らされた二階の美容室に入ると、再び人の手が入り美しく並べられた品々が目に入る。化粧品のカウンター、コレクションのように陳列された貝殻、水回りと台所の品々、冷蔵庫の食品(日本酒のパックもある!)。さて、ここからどう読み取ろうかなと室内を巡っていると一人の女性が入ってきた。女性は美容室に入るやいなや壁に掛けてあった薄紫の鮮やかな仕事着を羽織り、仕事に取り掛かる。ブクブクと静かに空気を吐き出す水槽の金魚に餌をやり、床を磨き、大きな鏡を拭く。今の時間は来客の予定がないのか、自分で美容室の椅子にどっかりと深く腰掛けて傍にあるマニキュアを慣れた手つきでシュッと塗ってみたりしている。 室内はいやに明るい調子の化粧品の宣伝の時代が

リフレッシュ!
今日は8月に金沢で開催予定の展覧会と子供ワークショップに向けての打ち合わせでした。久しぶりにお会いできた方々や初めてお会いする関係者のみなさんと楽しくもくつろいだ雰囲気の打ち合わせで、長期化するコロナ禍で子供のお世話や自粛で煮詰まった気持ちもリフレッシュできました。夏の展覧会&ワークショップ楽しみです! イベントの詳細はまだウェブサイトの「News」にて随時更新・ご案内していきます。 本日は快晴で夏日の金沢。打ち合わせ場所が自宅から近いので20分ほど歩いて、美大の学生時代に下宿していた懐かしい界隈を歩くと、古い町家や新しい家、お寺などが入り雑じり、家々の玄関先はお花の鉢が綺麗に並んでいたり、台所の音が聞こえたり・・。この生活の音や空気が堪らない。ああ、この街が大好きだなといつも思う瞬間と大好きな季節です。 浅野川方面を一望できる懐かしきお気に入りの坂道(すごく急)からの一枚です。