戦争の夢

空中戦が上空から映し出される。戦っているのは零戦のような近代的な戦闘機ではなくジブリ作品に出てくるような20世紀初頭の飛行機で、どこか長閑な雰囲気さえする。しかしその闘いが行われる下の陸地で私は走って逃げなければならない。追手が迫っている気配はあまりない。だが逃げなければならない。


ヨーロッパの古い石畳のような坂を駆け上がる。その途中に焼け落ちる飛行機を呆然と眺める男性の姿があった。男性が支えるベビーカーの中には小さな幼児がいた。たぶん二人。ベビーカーは現代のものだった。逃げる私に気が付かないのか、男性はただ立ち尽くして逃げる気配はない。


場面は少し変わる。私は逃げる。どうやら夫も一緒らしい。子供はいなかった。たぶんまだ生まれていないのだろう。少し後方には外国人とおぼしきカップルも逃げていた。風景はモザイクのように入れ替わるので繋がりはよくわからないが、日本の伝統的な家屋の立ち並ぶ小路だ。迷路のような細い道で、周囲の状況を見渡すことができない。後方のカップルの女性が細い道を左に逃げて行った。とても嫌な感じがした。女性の恐怖に怯える高い叫び声が聞こえた。


銃声が響いた。


私はただ前方に走ることしかできない。



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